今日から9月!
朝からハッピーニュースが降りてきて、しかも今日から小旅行ということもあり移動時間が長いので久しぶりにガラス以外のことを綴りたいと思います。
始まりは先月のお盆のこと。
祖父の初盆で久々に実家に帰省した翌日、母と2人で買い物に出かけました。
久々に会ったのでお互いの近況報告をペチャクチャ喋りながら歩いていると、なんだか視界に黒い物体が入ってくる。
クロアゲハかな?と思い気にせず話していたら、その黒い物体が母に止まろうとしたので「あ、お母さん、蝶々が..」と言いがけてその物体に目を向けたら小鳥だったのです。
「お母さん!鳥!鳥!」
「えっ!?えっ!?えっ!?」
とてもびっくりして母がとっさに腕を差し伸べたら、その鳥はちょこん!と母の腕に着地しちゃったのです。
2人とも「えっ〜!」ってなって
なぜ野生の鳥が人間の腕に止まる!?
って軽いパニックに。
でも落ち着いてその子を見ると左半身がうまいこと動いてないようでした。
左足は完全に動いてなくて右足だけで捕まってる様子。
どうしたんだろう。巣から落ちた?大きい鳥にいじめられたのかな?まだ子供?大人?
なんの鳥だろう?
私たちがいた場所は車通りが多いところだったので、もしここに置いていってもうまく飛べないこの子にとっては死しか待っていません。
母の次は私の肩に飛んできました。その後は私と母に交互に甘えてきて、それは人間の赤ちゃんが大好きな人に「だっこ!だっこ!」と甘えてる姿のようでした。
野生の鳥が人間の身体に止まり目を見て、羽根をパタパタさせながら鳴いている。
野生の鳥を保護したり飼育したりするのは禁止だと知っていましたがほっとけませんでした。
私と母はその子を持ち帰り足が治るまで家で保護することに決めました。
名前は飛べますようにと願掛けしてFlyからとって「ふーちゃん」と命名!
出会った直後のふーちゃん☆
家に帰ってから「ふーちゃんはなんの鳥なんだろう?」と野鳥検索していたら、燕の雛だということがわかりました。
(いわれてみればそうです。どこからどう見ても燕です笑)
野鳥に詳しい父が家に帰ってきて燕に必要な餌などを準備しお盆明けに怪我している部分を診てもらうため動物病院に連れて行くことにしました。
何件かの動物病院に電話で問い合わせたところ、野生の鳥は診ない。野生の鳥は保護・飼育が禁止されている。野生の鳥を人間の手で育てるのはほぼ不可能なんですよ。元の場所へ戻すのが1番です。
みんな言うことは大体同じでした。
「もし治らなければ一生面倒みるよ!だってこんなに懐いてて可愛いんだよ〜?」と母。
そうなんです。この子はほんとに野生の鳥なの?ってぐらい私達に懐いてて人の目をよーく見る子でした。この子とは不思議な縁で繋がっているなと直感的に感じました。
後ろ髪をかなり引かれながらも私は実家を出ました。
それからはほぼ毎日母からふーちゃん報告が来るようになり、1日の楽しみにもなっていました。
そんなふーちゃんが1週間ほど前に足が完全に治り元気になりました。
巣立ちをして燕の群れが日本から離れていくのは年に2回あるそうで2回目は今の時期。9月の上旬です。
飛ぶ練習や餌をとる練習は家の中でさせていたので、あとは外の世界に戻るのみ!
今朝、母がふーちゃんを手に取り庭に出て手を広げたら、それはもう空高く空高く、見えなくなるほど元の自分がいた場所に高く飛んで戻って行ったそうです。
その報告を受けて朝から嬉し涙が止まりませんでした。
ふーちゃん、元気になってほんとに良かった!
家族や仲間と会えますように。
無事に海を渡れますように。
また来年帰ってきてね。
いつでも待ってます!
あんなに小さな体で海を渡り暖かい国まで飛んでいくなんて。渡り鳥は1日に300キロも飛ぶそうです。
ほんとに命ってすごいなと思います。
ふーちゃんに出会って希望や勇気をたくさんいただきました。
ありがとう!ふーちゃん☆